第4号はボディガード等の「身辺警備業務」を指す。海外からのVIPなどを警護する場合、万一のことがあれば国際的にも影響を及ぼしてしまう、極めて重要な業務になる。ハリウッドの人気俳優が来日するプレミアム試写会を例にとろう。まずは、主催者(映画配給会社など)が彼の身の安全のために身辺警護の要請を行い、広告代理店などを経て我々が警備会社に依頼することになる。
俳優が成田空港に到着した時、既に空港の到着ロビーには、彼を一目見ようと熱心なファンが詰め掛けており、内外の報道陣や出迎えの関係者等で相当混雑しているとなると、身辺警護の警備員以外にも彼の一行のための動線確保の雑踏警備要員配置も必要になる。また身辺警護の警備員(場合によっては、語学堪能な警備員を要求される)は、広範囲の警戒区域と警戒対象者を掌握しなければならない。
サービス精神が旺盛な俳優なら、途中で立ち止まったり、手を振ったり、プレゼントを受け取ろうとするなど、予定外の行動をとることがある。それに対して冷静な判断力と行動力で彼の安全を確保しなければならない。身辺警護の依頼の範囲にもよるが、空港から滞在先ホテルまで、更にホテルから外出先や、イベント会場等への身辺警護業務が発生する。更にこの業務は離日するまで続けられる。
このように常に予測できない事態に対応しつつ、緊急事態発生時には実力行使もあり得る業務である。第4号の区分届出を行っている警備会社は、担当の警備隊員に対して、警備業法で定められている業務別教育に加えて、高度な武術や護身術を日頃の訓練としているところがある。私が依頼する警備会社は当然、このようなハイレベルな教育を実践している。